部分否定と全否定の違いとは?その2

今回も前回に引き続き部分否定と全否定について説明していこうと思います。

前回の記事の内容が知りたい人はこの記事の最後に掲載していますので気になった人はぜひみてみてください。

今回は同じ内容なんですけどちょっと違った内容を説明していきます。

 

まずこの二つの文章をみてください。

  • Her option is not clearly absurd.
  • Her option is clearly not absurd.

この二つの文章をみてみてください。

かなり似ていると思いませんか?なんならほとんど一緒。

でも実際に日本語に訳すとき微妙に変わってしまうんです。

その前にこれらの文章の違った部分を確認しておきましょう。

そうです。

「not」

の場所が違いますよね。

では日本語に訳する時にどうなってしまうのか解説していきましょう。

 

まず1つ目の文章を着目してみましょう。

「not」

の直後の単語を見てください。

なんという単語が来ているでしょうか。

「clearly」

ですね。

この単語の意味は

「明らかに」

という単語です。

この単語にnotがくっつくとどうなるのか。

「not clearly」

つまり、

「完全に明らかではない」

と訳すことになるんです。

つまるところ、

notの後ろに

「全て、絶対、明らかに、100%」

などのニュアンスを含む単語が来た場合、部分否定になるんです。

となるとこの英文の訳は以下のようになるんです。

「彼女の考えは明らかに馬鹿げているわけではない」

となるんです。

もう一度簡単にまとめると、

notの後に強い語句が来たら部分否定になるんです。

 

次にもう一個の方の英文のついて解説していきます。

もう大体の人が予想ついていると思うんですけど、

そうなんです!

こちらの文章は全否定で訳すんです。

 

ではさっきの文章をもう一度見て見ましょう。

Her option is clearly not absurd.

 

ではみなさんこの「not」はどっちにかかっていると思いますか?

まぁ、大体の皆さんの予想どうりabsurdにかかっているんです!

ではこの文章の日本語訳はどうなっているのか。

それは以下のようになります。

「彼女の考えは明らかに馬鹿げていない」

直訳で訳すとこんな文章になります。

でも、この文章だとなんだか気持ち悪いですよね。

ではもっと綺麗にしていきましょう。

まず、

「馬鹿げていない」という表現がなんだかおかしい感じがしませんか?

では別の表現で言い換えて見ましょう。

「馬鹿げていない」=「正しい」

と言い換えて見ましょう。

この表現を用いてさっきの文章に組み込んで見ましょう。

「彼女の考えは明らかに正しい」

となりました。

 

1個目の訳と比べて見ましょう

「彼女の考えは明らかに馬鹿げているわけではない」

「彼女の考えは明らかに正しい」

なんか微妙に意味が違っていると思いませんか?

notの位置が少し違うだけでこんなに変わってきてしまうんですね。

 

補足説明で、notについて少し説明していこうと思います。

not to 動詞の原形

not 動詞の進行形/ not 過去分詞

これらの形見たことがありますよね?

つまり、notという単語はそこよりもう後ろの単語にかかるということです。

 

これを踏まえて、notとallを使った表現を見ていきましょう。

  • not〜all・・・
  • all〜not・・・

このふたつの表現があります。

どちらが部分否定でどちらが全否定かわかりますか?

皆さん考えて見てください

 

大丈夫ですか?

これはまず「all」

という単語に着目します。

この単語は「全て」などの意味があります。

 

つまりallにnotがかかっている上の文章が部分否定で、

そうでない下の文章が全否定です!

 

最後までこの記事を読んでくださってありがとうございました!

部分否定と全否定その1の記事が気になる人はこちらです!気になった人は読んで見てください